会報誌「ともに」横浜だより

21.10.28 No.62

私にとっての信愛塾信愛塾ボランティアスタッフ 野口 隆
 私が信愛塾と関わらせていただいてから早いもので1年6か月が経ちます。信愛塾の先輩スタッフ、オレンジさんこと長島由佳さんの紹介で初めて信愛塾に来たのは、35年間の中学校での教員生活が終わった2020年3月でした。竹川さん、福島さんと挨拶を交わし、しばらくすると子どもたちが数人ずつ信愛塾に入って来ます。聞いていた通り、いろんな子どもがいるなかで右も左もわからない私はかなり戸惑いました。
 それでも不思議なことに、子どもたちの楽しげなおしゃべりや笑顔、スタッフの方々の温かい声かけを聞いているうちに、徐々に心も和み、なんとも心地よい気分になったのを覚えています。
 それ以来、週に1日ですが子どもたちの宿題をサポートしたり、休み時間に近所の公園で一緒に遊んだりして楽しく有意義な時間を過ごしています。というのも、私自身、近頃すっかり漢字に自信がなくなり、運動不足でもあるので信愛塾での1日は私自身にとって欠かせないものなのです。
 もともと子どもが好きという理由で教員になり、いろいろな子どもたちに関わってきて思うことですが、「子どもたちはそれぞれに可能性という種をもっています。」その種から、いつ、どのような花が咲くのかはわかりませんが、周囲で大人や仲間が温かく見守っていれば、必ずその子らしい花が咲くと信じます。それから子どもたちには、周囲を明るく元気にする力があります。私はずっとその恩恵を受けてきました。だから、困難を抱えている子どもたちに、自分ができることで恩返しをしたいと思います。
 最後に私事ですが、私の34歳になる娘は22歳でモロッコの男性と結婚し、今もモロッコで7人の子どもを育てて暮らしています。コロナ以前には毎年、会いに行っていたモロッコの孫たちの顔立ちは皆、アフリカ風です。もし、その子たちが日本で生活することになれば、言葉や文化風習のギャップに苦労することでしょう。そのような環境にある子どもたちができるだけ余計な苦労をせずに自分の花を咲かすことができる日本であってほしいと願っています。