19.5.21

人権学校に参加しました

先日、神奈川人権センターが主催している人権学校に参加しました。その日の講義は「ことばと表現の課題」と「朝鮮学校をとりまく現状」の2コマでしたが、ここでは朝鮮学校の講義を受けた個人的な思いを書きたいと思います。

朝鮮学校についての自分の知識は、映画や小説の舞台として、または友人のパートナーが在日コリアンであるため、例えば修学旅行は北朝鮮に行ったなどの象徴的な話を聞いたことがある程度のもの。なので具体的な話を聞くのは今回が初めてでした。講師は神奈川朝鮮学園の校長先生だったこともあり、神奈川、横浜にある朝鮮学校という意味で地域的な状況も踏まえた話を聞くことができました。

講義の前半は外国人学校の概要や朝鮮学校のカリキュラムや学校生活の話でした。そこでは時に笑え、そして感動的なエピソードも披露してくれました。縁あってサッカーの本田圭佑選手が学校をサプライズで訪問した際、何も知らなかった生徒は大興奮。そして校長先生のサインの求めにしばらく考え込んだ末、色紙には名前と一緒に「仲間」という言葉が添えられていたそうです。

文化祭などの来場者も千人を超え、その多くが日本人だそうです。人と人との熱く、賑やかな交流は進む一方、講義の後半で説明された朝鮮学校の歴史、そして日本社会の中の朝鮮学校の現状は惨憺たるものでした。

朝鮮学校のそもそもの成り立ち、「自分たちの言葉を取り戻す」という願い、阪神教育闘争を中心とした全国的な弾圧、無償化の除外、補助金の打ち切り。その中でも信念を貫き、誇りを守ってきた歴史が、そのまま朝鮮学校の歴史であるように思えます。しかし日本の中で人権への取り組みが進んでいるとされている神奈川県においても弱い立場に立たされているのは同様ようです。国の動向の変化や核実験など、生徒たちの努力では解決しようもない理由により支援は打ち切られ、現在学校運営は存続の危機にさらされているそうです。加えてヘイトスピーチにより子どもの心に残る傷、生徒は怖くて民族衣装で登校ができないという報告。特定の集団や大人による身勝手な言動は到底許されません。同じく県民の理解が得られないと支援の打ち切りをする行政に理解を示すこともできません。校長先生は言いました。「子どもも教員も県民です」と。

熱く、力強い話に僕の胸も思わず熱くなってしまい、質疑応答の際に校長先生に質問をしてみました。校長先生としてのこれからのビジョンや夢を教えてください、という質問に、まず子どもたちが日本の社会で貢献し、活躍してくれること。アジアや世界でも活躍する人材が育っていくこと。そして朝鮮学校が日本にあることが、日本の誇りになっていくこと、という答えを返してくれたのでした。他国の文化を誇りに思えること、それが多様性のある社会である、という先生のメッセージだったように思います。

様々な苛立たしさも感じながらも、それでもそれ以上に校長先生の熱量と、そして夢に感動と勇気を覚えずにはいられませんでした。そんなわけで苛立たしさと感動が同居しているため、ごちゃまぜの興奮状態で帰途についたのでした。

かなり久しぶりのブログの更新となりました。最近HPからのお問い合わせが増えており、経緯を尋ねると誰かに聞いたのではなく、自分で調べているうちにたどり着いた人が多いようです。入管法改正や外国人労働者などの話題がNEWSや新聞で、様々な角度で報じられています。そのようなタイミングだからこそ、信愛塾でも情報発信を大切にし、裾野を広げていきたいと話し合っています。そういう意味でも今後はできる限り定期的にブログを更新していけたらと思います。今後とも宜しくお願いします。