信愛塾文庫 第3集「日本で暮らす外国人」
本書はボランタリー活動補助金事業として取り組んできた在日外国人子どもたちの「居場所」づくりと、教育・生活相談・支援事業を一冊の報告書としてまとめた、いわば相談センター・信愛塾の実践活動報告でもあります。在日外国人が集まる信愛塾からの「現場」発信を中心に、外国人子どもたちがかかえている問題を、「いじめ」や進学など教育上の課題、在留資格など法律的問題、さらには在日外国人の歴史などの視点から掘り下げています。そして日常的な実践や関係機関とのネットワークや協働を通して、差別・排除から開かれた共生社会へと展望しています。本書を地域に暮らす外国人を知り、共に生きる社会づくりのハンドブックとしてご活用されることを希望します。
［主な内容］
１. 信愛塾、「現場」からの発信
２. 学校「現場」で起こったこと
３. 教育の「現場」から
（１）進学の課題
・高校進学に関する調査資料
（２）開かれた学校・地域づくりの課題
・横浜の外国人状況 １～３
・日本語指導が必要な外国人生徒の受け入れ状況
４. 子どもたちをめぐる法的現実 ―主に在留資格について―
５. オーバーステイの子どもたち ―強制送還された子どもたちを訪ねて―
６. 在日外国人の歴史
７. ボランタリー活動補助金事業 ―実施報告―
